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文(もん)は、漢字文化圏で使用される銭貨の通貨単位である。日本では、ここから転じて長さの単位としても使用される。 == 概要 == 中国において晋から南北朝時代にかけて初めて用いられたとされている。この時期には従来の五銖銭に加えて様々な政権で鋳造された大きさの銅銭が用いられ、しかも等価で混用された。このため、銭の枚数もしくは銭には必ず刻まれていた文(文様)を数えることで貨幣価値を計るようになった。やがて、銭の枚数を数える単位として「銭」もしくは「文」が出現し、それがそのまま貨幣単位としても用いられるようになった。6世紀に作成された賈思勰の『斉民要術』や北魏の年号が入った敦煌文書などに貨幣単位としての「文」が見られる〔宮澤知之『佛教大学鷹陵文化叢書16 中国銅銭の世界--銭貨から経済史へ』(思文閣出版、2007年)ISBN 978-4-7842-1346-7 第6章《貨幣単位「文」「貫」の成立》〕。 中国大陸では、中華民国建国以降使用されなくなった。 19世紀の香港では1香港ドル(港元)の1000分の1を「香港一文」とし、銀圓0.72毫(0.024グラム)に相当した。「香港一千」に改称された後、使用されなくなった。現在の香港では香港ドルを広東語で「蚊(man1)」と通称するが、これは「文」に由来する。 日本には、銭の輸入と共に室町時代ごろから用いられる様になり、明治維新で新通貨単位・円が導入されるまで続いた。現在では通貨として流通していないが、金銭が無い状態を「一文無し」と呼ぶなど、いくつかの言葉に通貨として使用されていた名残を残している。 江戸時代の通貨単位としては、1/1000貫(貫文)に相当する。元禄13年(1700年)のレートでは、1文は、金貨1/4000両、銀貨0.015匁に相当した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「文 (通貨単位)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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